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千葉県がんセンター研究所がん予防センター
- 責任者:
- 道端伸明(2023-現在)
中村洋子(2022-2023)
三上春夫(2005-2022)
千葉地区の紹介
千葉地区のJ-MICC研究は、千葉県がんセンター研究所がん予防センター(予防疫学研究部)が担当しています。千葉県北西部の千葉ニュータウンの中心の市である印西市で2006年にスタートしました。さらに、2008年には我孫子市、2009年には柏市の2市も調査対象に加わりました。ポスティングによるリクルートを行い、現在、ベースライン調査(第一次調査)で研究協力同意が得られた約8,100名の方を対象に追跡調査を行っております。さらに、2012年からは第一次調査の同意者に対して第二次調査を行い約5,200名の協力者がおります。また、同意が得られた研究協力者の調査資料、及び血液検体を用いてがんを含む生活習慣病等に関する研究、体質診断に基づいて個別化された予防法やがんリスクマーカーの開発を進めております。
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神奈川県立がんセンター臨床研究所
- 責任者:
- 成松宏人(2016-現在)
神奈川県みらい未病コホート研究の紹介
神奈川県みらい未病コホート研究として調査を行っています。ホームページでは、研究内容や成果、活動状況について発信しています。本研究は、ゲノム情報、食事・運動・ソーシャルキャピタルなどの生活習慣の情報や各種健診検診データを、神奈川県内の自治体、企業などで収集。ビックデータ化して、がんなど生活習慣病に関する疾患リスクを明らかにすることで、未病対策・疾病予防に役立てることを目的としています。ホームページではリクルートの最新情報から、神奈川県のサポートを得ながら、未病改善を社会実装につなげるために進めている民間・アカデミアの連携企画「未病へ未来図」プロジェクトの進展状況についても紹介しています。そのほか、一般市民に向けて、ゲノムコホート研究の社会的意義や遺伝子医療の最新情報など、研究に関連するキーワードについて、研究者自身がわかりやすく説明するトピックス記事(研究者に聞くシリーズ)、研究者による公開講演の記録なども発信中です。
ホームページ:https://www.me-byo-cohort.jp
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静岡県立大学食品栄養科学部公衆衛生学
- 責任者:
- 栗木清典(2010-現在)
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名古屋大学大学院医学系研究科予防医学
- 責任者:
- 田村高志(2023-現在)
菱田朝陽(2021-2023)
竹内研時(2019-2021)
若井建志(2018-2019)
内藤真理子(2013-2018)
浜島信之(2005-2013)
静岡地区の紹介
静岡地区は、聖隷予防検診センターのご協力の下、2006年1月から2007年12月に人間ドックを受診された静岡県中西部にお住まいの方約5000人を対象に調査をスタートいたしました。
2008年からは健康状態に関する追跡調査を開始し、対象者の皆さまの健康状態の変化や病気の発症に関連する生活習慣や遺伝要因の検討を進めています。2020年からは人とのつながりや会話、笑い、ストレスなど心理社会的な環境要因にも注目し、日本人の健康を維持するために重要な要因の検討と、予防に役立つエビデンスの構築に向けた研究に取り組んでいます。明らかになった知見については、随時、ニュースレターで参加者の皆さまにお返ししています!
これからも、J-MICC Study 静岡地区へのご協力をよろしくお願いいたします。
大幸研究の紹介
大幸研究は、日本多施設共同コーホート研究(J-MICC Study)の一地区として、名古屋大学予防医学分野が運営しています。2008〜2010年にかけて、名古屋大学医学部保健学科大幸キャンパス(旧大幸医療センター)で参加者の登録を行い、約5,100人の名古屋市住民の方にご参加いただきました(ベースライン調査)。 また2014〜2015年には、参加者の生活習慣やバイオマーカー(血中・尿中の成分)の変化を調べるための第二次調査を行い、約3,500人の方のご協力を得ることができました(一部は郵送調査のみ)。現在は参加者皆さまの追跡調査を行っており、コホート研究としてのデータも蓄積されています。参加者の皆さまのご協力と研究者の分析によって、日本人の疾病予防に関するさまざまな知見を報告しています。
大幸研究は、全国研究の一地区として知見創出を担うだけでなく、本学予防医学分野で活躍する第一線の研究者のさまざまな視点にもとづいて、独自の研究を数多く展開しています。今後も本研究によって日本人の疾病予防に役立つ知見を見出し、社会へ発信できるように努めてまいりますので、皆さまの変わらぬご支援とご理解のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
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愛知県がんセンター研究所がん予防研究分野
- 責任者:
- 松尾恵太郎(2017-現在)、伊藤秀美(2021-現在)
田中英夫(2009-2017)
田島和雄(2005-2008)
愛知県がんセンターの紹介
愛知県がんセンターでは、2005年末から愛知県がんセンター病院に初めて受診する患者さんを対象に「初診の患者様を対象としたがんなど生活習慣の遺伝・環境要因に関する研究」(通称HERPACC3:Hospital-based Epidemiologic Program at Aichi Cancer Center 3)として対象者のリクルートを開始しました。参加者のうち、愛知県在住且つ40〜69歳の方に、J-MICC研究へのご協力を併せてお願いしました。2013年3月までに約9300名の方にJ-MICC研究にご参加を頂きました。全ての対象者の第二次調査も終え、現在は追跡調査を実施しています。
J-MICC研究 愛知県がんセンターサイトのベースとなっているHERPACC3研究は、2001〜2005年に実施したHERPACC2研究と連動した形で、主としてがん患者と、非がん患者の特性を比較する症例対照研究の形で検討され、生活要因、遺伝要因のがんリスクの関連に関して数多くの成果を上げてきました。今後、J-MICC研究をベースに、HERPACCや国内外の研究と連携して、日本人のみならず人類全体のがん予防につながるエビデンスを出したいと思っています。
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名古屋市立大学大学院医学研究科公衆衛生学
- 責任者:
- 鈴木貞夫(2009-現在)
徳留信寛(2005-2009)
岡崎研究の紹介
名古屋市立大学大学院医学研究科 公衆衛生学分野は,岡崎市医師会 公衆衛生センターと共同して,同センターの住民健診を受診した岡崎市在住者を対象に,「岡崎研究」として日本多施設共同コーホート研究に参加しています.2007~2011 年にベースライン調査を実施し,研究参加の同意が取得できた7500人超を対象に,経過観察を継続しています.これまでに,第2次調査,エンドポイント調査と並行して,センター受診者の登録後の受診データのリンクも同意のもとに行い,データベースを構築してきました.ここまでの研究は,ベースライン調査の横断研究によるものが主でしたが,縦断データの蓄積も進んできたことから,前向き研究に進めるものと思っています.
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滋賀医科大学公衆衛生学、敦賀市立看護大学
- 責任者:
- 喜多義邦(2009-現在)
上島弘嗣(2005-2009)
高島研究(J-MICC研究高島地区)の紹介
高島研究は滋賀医科大学福祉保健医学部門(現NCD疫学研究センター)が2000年に高島郡5町1村(現高島市)で循環器疾患の発症要因を解明することを目的とするコホート研究を計画し、地元自治体の全面的な協力の下で、2002年の安曇川町、新旭町をかわきりに開始しました。J-MICC研究へは2006年以降の老健法基本健診(特定健診)参加者及び2002年以降のコホート参加者の繰り返し調査への参加者にJ-MICC研究へのご協力をお願いしました。現在は研究者の異動に伴い、滋賀医科大学NCD疫学研究センター、敦賀市立看護大学、京都府立医科大学地域保健医療疫学が担当しています。現在、約7000名(うちJ-MICC研究参加者は約5000名)の方を対象に追跡調査を行っております。循環器疾患、がんなどの生活習慣病予防につながるエビデンスを出していきたいと考えております。
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京都府立医科大学大学院医学研究科地域保健医療疫学
- 責任者:
- 小山晃英(2021-現在)
上原里程(2019-2021)
渡邊能行(2005-2018)
京都フィールドの紹介
京都フィールドは、京都府内在住の6500人ほどの方に研究に参加いただいています。ベースライン調査後5年目の対面による二次調査では、独自調査項目を充実させました。質問票調査に加え、身体計測(体重、身長、腹囲、体組成、腹部内臓脂肪面積)、動脈硬化指標(PWV:脈波伝搬速度)、ABI(足首/上腕血圧比))、中心血圧、超音波骨密度測定装置(手首)、ロコモティブシンドローム(立ち上がりテスト、2ステップテスト、ロコモ25)、歩行速度、膝伸展筋力、握力、3日間の食事記録による栄養調査、心拍変動解析による自律神経機能、口腔機能などの項目を調査しました。これらのデータと保管している生体試料(血清・血漿・尿)を用いて、多くの研究機関と共同研究を展開しています。新たな共同研究のご提案を歓迎しています。
社会に還元できる研究成果を発信できるよう関係者一同、研究を進めてまいります。
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徳島大学大学院医歯薬学研究部予防医学分野
- 責任者:
- 渡邊毅(2024-現在)
釜野桜子(2023-2024)
有澤孝吉(2006-2023)
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九州大学大学院医学研究院予防医学
- 責任者:
- 大中佳三(2013-2016)
古野純典(2005-2013)
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九州大学大学院医学研究院感染環境医学、感染制御学
- 責任者:
- 池崎裕昭(2019-現在)
古庄憲浩(2010-2018)
林 純(2005-2010)
九州・沖縄地区の紹介
九州大学病院総合診療科ではKOPS(Kyushu Okinawa Population Study)、九州大学福岡コホート研究の二つのコホートを担当しています。KOPSは九州、沖縄の4地域(福岡県粕屋町、八女市星野村、長崎県壱岐市、沖縄県石垣市)で2004年から調査を行っており、約12,400名の住民の方にご協力いただいています。福岡コホート研究は九州大学予防医学教室により2004年から調査が開始され、約12,500名の福岡市東区の住民の方にご協力いただいています。2017年に九州大学老年医学分野から私たちが調査を引き継いでおります。2019年より両コホートの協力者に対し、がんや生活習慣病の罹患についての郵送追跡調査を行い、多くの方にご回答いただいております。今後もフォローアップの調査を行い、研究の精度を高め、皆さんの健康増進と予防医学の発展に貢献できるように努めて参ります。
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佐賀大学医学部予防医学
- 責任者:
- 原めぐみ(2024-現在)
田中恵太郎(2005-2024)
佐賀地区の紹介
佐賀市は、九州最大の筑紫平野の西半分を占める佐賀平野のほぼ中央に位置し、人口約23万人を有します。従来からがん死亡率が高く、とくに肝臓がんの多い地域です。当地区では、2005年11月から2007年12月にかけて、佐賀市在住の40~69歳の皆様全員(約6万人)にベースライン調査へのご協力を呼びかけ、約1万2千人の方々にご参加いただきました。また、5年後調査(2010年11月~2012年11月)として、約8500人の方々に調査会場での調査にご参加いただきました。さらに、がんなどの生活習慣病の発症を把握する追跡調査(郵送と電話)として、10年後調査(2015年11月~2018年8月)と15年後調査(2020年11月~2022年12月)を行い、両調査ともに9割以上の方々にご回答いただきました。この研究にご参加いただいた方々へは、毎年ニュースレターを送付して、研究の進捗状況や研究成果についてお知らせしております。
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鹿児島大学大学院医歯学総合研究科
- 責任者:
- 郡山千早(2022-現在) 疫学・予防医学
嶽崎俊郎(2005-2022) 国際離島医療学
鹿児島地区の紹介
2022年4月より、鹿児島地区を担当しております鹿児島大学疫学・予防医学分野です。この度、大規模な分子疫学コホート研究に携わる機会を頂きましたことに感謝いたしますとともに、大事なバトンを受け取った責任の重さを感じております。
鹿児島サイトの調査は、嶽崎俊郎教授(鹿児島大学大学院医歯学総合研究科国際離島医療学、2022年3月に定年退官)が責任者として、ベースライン調査から携わってこられました。本対象地域には5つの離島も含まれており、疫学調査は大変なご苦労であったことと推察いたします。
引継ぎから10カ月を経て、ようやく全体の枠組みを把握できたという何とも心もとない責任者を、嶽崎教授の頃から本研究に参画していた指宿先生と疫学・予防医学の教室員・大学院生が支えてくれております。これまでJ-MICC研究に関わって来られた方々のご尽力と思いを、生活習慣病の予防にかんするエビデンスとして、鹿児島からも国内外へ発信すべく全力で努めたいと存じますので、何卒ご指導の程よろしくお願い申し上げます。
鹿児島大学大学院医歯学総合研究科
疫学・予防医学
文責 郡山千早 -
愛知医科大学公衆衛生学
- 責任者:
- 菱田朝陽(2023-現在)
伊賀市コホート研究の紹介
私たち名古屋大学予防医学のスタッフは、2013年3月から2014年7月まで、三重県伊賀市にある伊賀市健診センターにおいて伊賀市コホート研究と名付けられたゲノムコホート研究を実施し、伊賀市にご住所のある約1,500名の住民の皆様の協力と伊賀市立総合病院の医療スタッフの支援のもと、J-MICC Study(日本多施設共同コーホート研究)と連携して生活習慣データと血清、血漿、DNAなどの生体試料を収集し、個人ごとのゲノム情報による個別化疾病予防のエビデンス確立を目指して研究を行っています。このコホート研究で得られたデータは、伊賀市民のみならず、日本国民の疾患予防や健康増進に有効に活用されることが期待されます。また三重大学大学院医学系研究科とも連携し、緩和期がん患者さんの栄養サポートに関する研究や、消化器がんのマイクロRNAによる早期診断研究などの共同研究も行っており、伊賀から全国、世界への新たな医療に役立つエビデンスの発信を目指して活動しております。