J-MICC通信 第16号 静岡地区の進捗状況 -第二次調査進行中です-

2012年12月17日
名古屋大学大学院医学系研究科予防医学 内藤真理子

健診機関における分子疫学研究

静岡地区の研究スタッフ(2012年)

静岡地区の研究スタッフ(2012年)

静岡地区は、鹿児島県の離島地区、佐賀地区、愛知県がんセンター中央病院に次いで、4番目に開始されたコーホート地区です。名古屋大学と社会福祉法人聖隷福祉事業団 聖隷予防検診センター(浜松市北区)が共同で、コーホート研究をおこなっています。2006年1月のベースライン調査開始から、早くも7年が過ぎようとしています。



研究参加者は5,040名

聖隷予防検診センターの人間ドックを受診された、静岡県中西部にお住まいの35~69歳の方を対象に、参加者を募集しました。2006年から2007年の登録期間中に、5,040名の方々にご参加いただくことができました。登録期間終了後は、生活習慣病にかかられたかどうかを調べるために、「健康状態のおたずね」用紙への回答を、参加者の皆さまに年一回お願いしています。

2012年から第二次調査を実施

クリスマスツリー

聖隷予防検診センターに隣接する、聖隷三方原病院の伝統的なクリスマスツリー。生のりんごが美しく飾りつけられている。

さらに、同センターの人間ドックを受診された研究参加者の方々を対象に、2012年1月から第二次調査を実施しています。この調査の目的は、研究参加時からの生活習慣や身体状態の変化を調べることです。おかげさまで、2,254名の方に第二次調査へのご協力をいただくことができました(2012年12月17日現在)。


研究の進捗を定期的に報告

研究スタッフによる調査票確認

研究スタッフによる調査票確認
(第二次調査)

年一回のニュースレター配布を通して、参加者の皆さまに研究の進捗や成果のご報告をしています。また、静岡地区独自のホームページを開設して、定期的に情報発信をしています。ホームページから、これまで発行されたニュースレターをダウンロードすることもできます。

☆ 静岡地区ホームページ ☆
http://www.med.nagoya-u.ac.jp/yobo/jmicc_shizuoka/



研究活動によって得られた生体試料や資料を用いた研究支援について

これまで他の研究グループと共同で、血清尿酸値の遺伝子環境交互作用に関する研究(防衛医科大学)や寿命と関係していることが知られているテロメアのG-tail長に関する研究(広島大学)を進めてきました。研究者間の連携をはかりながら、より多くの研究成果を広く還元できるよう、いっそう努力してまいります。