日本人のメタボの基準値について

研究ファイル No.5: 日本人のメタボリックシンドロームの腹囲基準値の検討および他の身体計測指標の検討

メタボリックシンドロームの腹囲基準値には異論も多い現状です。今回、高血圧、脂質異常、高血糖を2つ以上保持している方を検出する腹囲の値、および腹囲以外の身体計測指標(BMI、体脂肪率、腹囲/身長比、腹囲/臀囲比)で、上記の方の検出力を比較致しました。

対象者は佐賀市でJ-MICC Studyに参加した者(40-69歳)の内、空腹時採血ができた844人です。ROC解析をした結果、腹囲の値は、男性88cm、女性 82cmでした。また、腹囲以外の身体計測指標でも腹囲と同等の検出力を示しました。

図1 高血圧、脂質異常、高血糖を2つ以上保持している方を検出する腹囲と他の身体計測指標の検出力の比較(男性 330人)

図1 高血圧、脂質異常、高血糖を2つ以上保持している方を検出する
腹囲と他の身体計測指標の検出力の比較(男性 330人)


図2 高血圧、脂質異常、高血糖を2つ以上保持している方を検出する腹囲と他の身体計測指標の検出力の比較(女性 514人)

図2 高血圧、脂質異常、高血糖を2つ以上保持している方を検出する
腹囲と他の身体計測指標の検出力の比較(女性 514人)

研究報告はここに掲載されています

  • Nakamura K, Nanri H, Hara M, Higaki Y, Imaizumi T, Taguchi N, Sakamoto T, Horita M, Shinchi K, Tanaka K. Optimal cutoff values of waist circumference and the discriminatory performance of other anthropometric indices to detect the clustering of cardiovascular risk factors for metabolic syndrome in Japanese men and women. Environ Health Prev Med. 2011;16:52-60.
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