研究ファイルNo.44:精神ストレスは、遺伝子損傷マーカーである尿中8-OHdGの濃度と関係している
過剰な精神ストレスなどによる精神的不健康は、循環器疾患などの身体的不健康にも関連することが知られています。ヒトの遺伝子(DNA)が損傷される過程で生成される8-ヒドロキシデオキシグアノシン(8-OHdG)の血中あるいは尿中の濃度は、循環器疾患やがんなどとの関連が報告されています。遺伝子損傷は、精神ストレスによる疾患発症のメカニズムのひとつである可能性が考えられていますが、8-OHdGの濃度と精神ストレスや抑うつとの関連についての検討は十分ではありませんでした。
今回、ジェイミック スタディ佐賀地区の5年後調査に参加された8,454人について、過去1年間に感じた精神ストレスや抑うつについて尿中の8-OHdGの濃度との関連を検討しました。その結果、精神ストレスが高いと回答した方たちは約24%、低いと回答した方たちは26%であり、精神ストレスが高いことは、抑うつが高いことと関連していました(図1)。 続きを読む