研究ファイルNo.12: 日本人形成の2重構造モデルは正しいようだ
現代日本人は,数万年前から日本列島に来たいわゆる「縄文系」の人々と,縄文時代末期から弥生時代にかけて日本列島に来た「弥生系」の人々の混血により生じたとする2重構造モデルは故・埴原和郎先生により提唱された仮説ですが,現在では基本的には正しいものとされています.この説では,弥生系の人々が日本列島の中心部に多く入ってきたことから,日本列島の中心部では弥生系の人々の特徴が強くあらわれ,列島の両北端では縄文系の人々の特徴が色濃く残るとされています.